【アクセス爆増プロジェクト(第4回)】「犬の知恵袋」様(結果報告)
投稿日:2022/12/28 (更新日:)
- プロジェクト参加サイトのご紹介
- 「犬の知恵袋」様について
- 検証概要
- 検証結果
- 【検証結果.1】インデックス状況について
- 【検証結果.2】検索パフォーマンス
- 【検証結果.3】特定のキーワードの検索順位の推移
- まとめ
プロジェクト参加サイトのご紹介
第4回目を2022年9月1日~9月12日の期間、募集を行わせていただき、
その中より、選出させていただきましたのが「犬の知恵袋」様のサイトとなります。
「犬の知恵袋」様について
犬の知恵袋様は犬のしつけや食事、散歩、健康問題などをまとめた専門サイトになります。
審査でのポイント
犬(ドッグ)をテーマに様々な問題について解説しているサイトで、犬や猫といったペットジャンルのサイトは競合も多く上位化は難しい傾向がありますが、ペットの疑問や健康、しつけと言ったユーザーの悩みに寄り添ったコンテンツが多く含まれており、今回選ばせていただきました。
検証概要
検証内容
- インデックススピード(Google Search Console、site:での確認)
- 検索パフォーマンスの状況(Google Search Console、site:で確認)
- 特定のキーワードの検索順位の推移(外部の検索順位チェックツールで確認)
選定ドメイン
- ドメイン名:mikekemble.com
- パワーランク:63.5
- 被リンクドメイン数:436
- ドメイン年齢:19年8ヶ月
検証結果
- サイト公開日:2022年11月7日
- 効果計測期間:2022年11月7日~2022年12月6日
<載せ替え前のドメイン>
サイトURL:https://ai-dog.org
パワーランク:2.2
<載せ替え後の中古ドメイン>
サイトURL:https://www.mikekemble.com/
パワーランク:63.6(プラチナランク)
販売価格:¥101,040(税込)
【検証結果.1】インデックス状況について
公開後の翌日朝10:00には8件のインデックスが入っています。
これまでの中古ドメインの検証と同様にインデックスの速さはいずれも速いという結果が得られています。
【検証結果.2】検索パフォーマンス
続いて、ドメインの載せ替え前と載せ替え後のGoogle Search Consoleの検索パフォーマンスのデータは下記の通りです。
(載せ替え前)https://ai-dog.org
(載せ替え後)https://www.mikekemble.com/
載せ替え前 | 載せ替え後 | 変動 | |
---|---|---|---|
クリック数 | 297 | 156 | ↓ 141 |
検索表示回数 | 10,200 | 4,071 | ↓ 6,129 |
CTR | 2.9% | 3.8% | ↑ 0.9% |
掲載順位 | 25.1 | 18.4 | ↑ 6.7 |
載せ替え後の1ヶ月の計測では、これまでのように急激な上昇は見られませんでしたが、12月4日までの期間は検索表示回数のグラフのように緩やかに検索順位も上昇を見せていました。
続いて、検索クエリ数をみていきます。
- 載せ替え前:311クエリ
- 載せ替え後:143クエリ
クエリ数についても、載せ替え後に168クエリの減少が起こっています。
実際にキーワードの計測順位をチェックしていきます。
【検証結果.3】特定のキーワードの検索順位の推移
下記は2022年12月7日時点での主なキーワードの検索順位結果となります。
(キーワード) | 載せ替え前 | 載せ替え後 | 変動 |
---|---|---|---|
犬 寝ぼけて噛む | 29位 | 1位 | ↑ 28 |
一人暮らし 女性 犬 | 88位 | 7位 | ↑ 81 |
犬 震える 嬉しい | 9位 | 6位 | ↑ 3 |
寝てる犬 噛む | 圏外 | 10位 | ↑ 90以上 |
みらいのドッグフード 長寿サポート | 圏外 | 38位 | ↑ 62以上 |
逆に下がってしまった主なキーワード
(キーワード) | 載せ替え前 | 載せ替え後 | 変動 |
---|---|---|---|
ドッグフードランキングの大嘘 | 3位 | 5位 | ↓ 2 |
ドッグフード ステマ | 9位 | 17位 | ↓ 8 | 薬膳ドッグフード 口コミ | 31位 | 57位 | ↓ 26 |
キーワード計測順位では、一部のキーワードで大幅な順位UPが見られましたが、その他のキーワードでは大きな変動は計測できていません。
また、12月4日までは順調に上昇を見せていましたが、急激なキーワード順位の変動がありアクセス減少が発生しています。
12月5日の急激なアクセス変動について
12月5日のキーワード順位の大幅な変動については、同時期に「helpful content update(ヘルプフルコンテンツアップデート)」が行われており、こちらの影響を受けた可能性を考え調査を行いました。
helpful content update(ヘルプフルコンテンツアップデート)とは
これまで行われてきたコアアップデートでは主に「高品質なコンテンツを上位化し低品質なコンテンツの評価を下げる」というものでしたが、ヘルプフルコンテンツアップデートではユーザー第一のコンテンツに焦点を合わせたアップデートで、具体的にはユーザーの満足度や役立つコンテンツを高く評価し、ユーザーの期待に応えられないコンテンツと差別化する目的とした新しく導入された検索アルゴリズムです。
検索順位の減少の原因について
検索順位の減少の原因を調査したところ、URL構成に問題があり重複するコンテンツと載せ替え前と載せ替え後の301リダイレクト処理が正しく行えていなくミラーサイトとして、ヘルプフルコンテンツアップデートの有無に関係なく再評価を受けたものと予想されます。
なお、今回下記のように12月5日に検索順位が圏外(100位以下)に移動してしまっています。
(キーワード) | 載せ替え前 | 載せ替え後 | 変動 |
---|---|---|---|
犬を飼う 一人暮らし 女 性格 | 6位 | 圏外 | ↓ - |
モグワン 知恵袋 | 12位 | 圏外 | ↓ - | モグワン 嘘 | 7位 | 圏外 | ↓ - |
問題となった箇所
今回、ご協力いただいた犬の知恵袋様のサイトはWordPressで制作されており、カテゴリーページを「ct」、タグページを「tg」とカテゴリーベースとタブベースでそれぞれURLの変更を行っております。
WordPressではURL構成をカスタマイズできる機能もあり、任意の形式に簡単に変更することができますがURL構成を変更することで、ページが正しく表示されなくなったり、今回のように重複コンテンツとして扱われてしまうようなトラブルにつながってしまいます。
今回起こったトラブルの原因として、URLに表示される「/category」を「カテゴリーベース」を使い任意の文字列「ct」に変更を行っています。
(変更前)https://ai-dog.org/category/kenko/chie-27/
↓
(変更後)https://ai-dog.org/ct/kenko/chie-27/
上記のように変更を行い「/ct」を含むURLを作成しています。
しかし、実際にURLを叩いて確認すると下記のように異なるURLで同一のカテゴリーページと投稿ページが表示されます。
- https://ai-dog.org/ct/kenko/chie-27
- https://ai-dog.org/kenko/chie-27
これは、パーマリンク設定にてカテゴリーベースに「/ct」へ変更したことで、リライトルールが正しく設定されていなかったことが原因で発生します。
グーグルは、コンテンツをURL単位で評価するため異なるURLでコンテンツが存在することで重複コンテンツとして扱われてしまいす。
また、このことに気づかずに中古ドメインへの載せ替えを行い「/ct」を含むURLについては301リダイレクト処理を行っていますが、「/ct」を含まないURLに対して301リダイレクト処理ができていませんでした。
これにより載せ替え前のサイトには「/ct なし」の同一のページが存在することとなり、載せ替え先とのミラーサイトとして扱われてしまった可能性があります。
対処方法について
URLの構成を下記のように変更して、「/ct」で生成されてしまったページを「/ct なし」のURLへ.htaccessにてリダイレクト処理を行っています。
(/ctなしに統一)https://ai-dog.org/kenko/chie-27
こちらの設定方法については、カテゴリーベースに「.(ドット)」を入れることで、初期に表示される「category」というURLを表示しないことができます。
しかし、こちらを行う場合も注意が必要で、カテゴリー一覧ページの2ページ目が404ページとなってしまうことがあります。
こちらの対処方法として、functions.phpや.htaccessにリライトルールを設定してあげる必要がありますので、ご注意ください。
まとめ
今回のプロジェクトでは、中古ドメインに載せ替える前にURL構成を隅々までチェックできていなかったことで、重複コンテンツの有無を見落としておりました。
また、WordPressに限った話ではございませんがURL構成はSEO対策をする上で非常に重要です。簡単にURL構成を任意に変更できるからと変更してしまうことで思わぬ落とし穴にハマってしまうため、みなさまもURLを変更する場合には変更後に必ずチェックをしてあげてください。
再度、URL構成を修正したもので、しばらくアクセス状況の変化をみさせていただき変化があれば再度ご報告させていただけたらと思っています。