【中古ドメイン実験企画(立ち上げ編)】中古ドメインの選定方法【2】
投稿日:2021/10/12 (更新日:)
前回の記事では、パワーランクによるドメイン候補の絞り込みと被リンク(バックリンク)の調査方法についてご紹介しました。
今回はそこで候補にあげた中古ドメインの過去の運用履歴とドメイン年齢について調べていきます。
「どのくらいの期間」「どのようなサイトで」「どのように運用されていたのか」を調べることで、パワーランクなどの数値だけでは判断できない、過去の運用履歴やサイト構成、特性を踏まえた中古ドメインの選定を行います。
過去の運用履歴を確認する
「パワーランクや被リンクの質はいいのに、思ったようなSEO効果が得られなかった」
「パワーランクも被リンクも普通なのに、思った以上にSEO効果が現れた」
このような中古ドメインの失敗談や体験談の違いを検証したところ見えてくるのが、中古ドメインの過去の運用履歴です。
作成するサイトの構造や内容が過去の中古ドメインが持つ実績に近いものを用意することで、自然な引き継ぎが行えるため、中古ドメインを選ぶ指標として必要なチェックポイントになります。
過去の運用履歴をチェックするのに使用するのが「Internet Archive:WayBack Machine」というツールです。
Internet Archive:WayBack Machine
インターネットアーカイブ は、WWW・マルチメディア資料のアーカイブ閲覧サービスとして有名なウェイバックマシンを運営している
Internet Archive:WayBack Machine
では、実際に「www.teamgear.net」をWayBack Machineで見ていきましょう。

ここで、チェックしていくポイントとして
- どんなジャンル(または業種)のサイトだったか
- どんな構成のサイトなのか
を見ていきます。
おおむね1サイトあたり5~10分程度でチェックできるかと思います。
デザインのリニューアルや途中で全く別のジャンルのサイトに変わるなど、チェック中に気になる変化がある場合にはメモをとっておくとよいです。
調査結果
www.teamgear.net(運用するサイトテーマ:ネット副業 初心者)
今回候補にしているこちらのドメインでは、過去にインターネットサービスを展開しているサイトでした。
ジャンル的にはネットビジネスとそう遠くないジャンルであり、候補として非常に良いドメインではないかと判断しました。
同業種・ジャンルの運用履歴を持つサイトが見つからない場合
今回の調査ではジャンルが非常に近く、条件にあった中古ドメインが見つかりましたが、私の経験も踏まえると、以外と同業種やジャンルのものが見つからないといったケースは非常に多いです。
冒頭でもお伝えしましたが、効果に違いが出たという見解もありますが、旧金融会社のウェブサイトが田舎の農園のウェブサイトに変わるなど、劇的な変化でなければそこまで気に悩む必要もないかと思います。
そんなときにはサイトの構成や特性なども照らし合わせながら選定してみてください。
ドメイン年齢はできるだけ長く、質を重視する
ドメイン年齢(ドメインエイジ)は、検索エンジンに認識されてからカウントされる年数のことです。
ドメイン年齢はサイトの評価を高める間接的なSEO要因とも言われており、中古ドメインを選ぶ上でこちらも指標の一つとしてチェックしていきます。
ドメイン年齢の見方としては、年齢が長ければ、長い期間運用してきた実績のあるドメインとして価値があると判断することができますが、先ほどの過去の運用履歴の確認方法でもお伝えしたように「実際にどのように運用されていたのか」が重要となります。
今回はドメイン年齢を遡りながら運用履歴を確認していきます。
過去の運用履歴の確認でも使用した「Internet Archive:WayBack Machine」を利用して確認します。
確認するポイント
- 定期的に更新やメンテナンスは行われていたか
- アダルトサイトの運用履歴が含まれていないか
- 悪質なサイト運用がされていないか
- サテライトサイトなど、載せ替え用として使用されていないか
など、ツールを使いながら過去の運用履歴を確認していきます。
前回一度チェックを行っているため、おおむね1~3分程度で確認できるかと思います。
調査結果
www.teamgear.net(年齢:約22年9カ月)
WayBack Machineで1999年1月からスタートして、2020年1月までの状況を確認しました。
この期間、コンセプトを変更することなく、デザインの変更やコンテンツの追加、定期的にメンテナンスを行っていたことが伺えます。
注意事項とポイント
「Internet Archive:WayBack Machine」を利用することで、簡単に過去の運用履歴を確認することができますが、取得したばかりのドメインや運用履歴の浅いドメインは、ツールがまだ検知していなく結果が得られない場合があります。
また、アクセス制限による運用ドメインも、ドメイン年数はあるにも履歴が現れない場合がありまので、ご注意ください。
今回選んだ「立ち上げ実験に使用するドメイン」
パワーランク、被リンク、運用履歴、ドメイン年齢とここまでの調査を行い
「www.teamgear.net」こちらの中古ドメインに決定したいと思います。
- ドメイン名:www.teamgear.net
- ドメインの運用ジャンル(運用履歴):22年6ヶ月(1999/01/25)
- ドメインパワー(パワーランク):51.7
- ドメイン年齢(運用歴):22年8ヶ月(1998/12/11)
- ドメイン価格(アクセス中古ドメインでの販売価格):46,880円(税込)
- 被リンクドメイン数/被リンク数:90/790
選んだポイント
パワーランクでは上位サイトには及びませんが、テーマに近いジャンルのサイト運用が行われており、運用もしっかり行われていたことで、権威性ある被リンクも獲得できていたところで選ばせていただきました。
まとめ
以上が、中古ドメインの運用履歴とドメイン年数の調査内容となります。
ドメインの選定方法について2パートに分けてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
今回はテーマにあったドメインを無事に見つけることができましたので、次回はこちらのドメインを実際に購入していきたいと思います。
中古ドメイン実験企画記事一覧
実験概要
立ち上げ編
- 【第2回】立ち上げ実験 - ドメインの選定方法(パワーランク、被リンク編)
- 【第3回】立ち上げ実験 - ドメインの選定方法(ドメイン年齢、過去の運用履歴編)
- 【第4回】立ち上げ実験 - 中古ドメインの購入から納品まで
- 【第5回】立ち上げ実験 - WordPressでのサイト立ち上げ準備
- 【第6回】立ち上げ実験 - SEOを意識したサイト設定
- 【第7回】立ち上げ実験 - 被リンクの活用とサイト公開(実験開始)
- 【第8回】立ち上げ実験 - 立ち上げ実験(結果報告)
載せ替え編
- 【第9回】載せ替え実験 - 実験概要とドメインの選定方法【1】
- 【第10回】載せ替え実験 - メインの選定方法【2】
- 【第11回】載せ替え実験 - 中古ドメインの購入・whois情報について
- 【第12回】載せ替え実験 - サイト準備・WordPressのセキュリティ対策
- 【第13回】載せ替え実験 - 載せ替え手順とSEO対策について
- 【第14回】載せ替え実験 - サイト公開(実験開始)・公開後の作業
- 【第15回】載せ替え実験 - 載せ替え実験(結果報告)